根なし草の構造

次のように考え始めた.

根なし草であることの構造

根なし草の場
 言葉における根なし草
 思想における根なし草
 人と人の間における根なし草
 政治理念における根なし草 それは語られることもない
 政治における根なし草

近代日本の普遍的意味
 非西洋にあっての近代化
 資本主義の普遍性と受けとめる場の固有性の試行
 それは根なし草のもつ普遍性であり,
 根なし草を越えることの普遍性

根のある変革への試論の意義

青空学園数学科,青空学園日本語科は,それぞれの場で,根のある営みそのものの実践の試みであった.

 

歴史に向きあえ

日本近代は人のうちの力で生まれたものではなく根なし草であった。近代日本語もまた言葉のしくみに根をもたない造語に覆われた根なし草言葉である。
日本政治に道理はうち立たず、内に差別、外に侵略の世であり続けた。
南太平洋から東南アジア、東北アジア、中国大陸と朝鮮半島と日本列島弧に住むものの祖先の地のすべてに兵を進め、非道のかぎりをつくしてそして敗北した。
「鬼畜米英を撃て」と扇動しておきながら戦後は一転、対米隷属の政治となる。アメリカの核戦略のもと地震列島に原発を幾つも作りついに福島原発の核惨事に至る。
これは非西洋にあって最初に近代化をとげた日本の帰結であった。
近代日本は自らの侵略と差別の歴史に向きあわず、目をそらし続けてきた。
歴史に向きあえ。そして越えよ。
だが、根なし草言葉で根なし草近代を越えることはできない。
日本語に深く立ちかえり歴史に向きあいこれを越える場をつくること、これが青空学園日本語科のめざすところである。

滅びと再生

 地球の有限性によって、拡大しなければ存続しえない資本主義は、終焉する。
 縮小する利潤を、ほんの一部に集中させようとするのが、新自由主義である。

 没落しつつある日本において、それは露骨である。スガ政権の本質である。

 互いを人として尊重しあい、ものを分けあう関係を作れ、これが歴史の求めである。
 生産者と人を直接に結ぶ活動を基礎にその輪は広がっている。
 わが家では、あしの会と西宮の北の方の無農薬野菜農家から食材が毎週届く。

 梅田解放区もまた、そんな人と人の関係を基礎にしている。
 これを土台に、新しい政治を現実にしてゆかねばならない。

 資本主義を越えるというのは、日々の取り組みそのものである。
 そして、歴史が求めることは、実現可能である。

ことばをつむぐ

日本近代は人のうちの力で生まれたものではなく根なし草であった。近代日本語もまた言葉のしくみに根をもたない造語に覆われた根なし草言葉である。
その近代はあの十五年戦争に至り南太平洋から東南アジア、東北アジア、中国大陸と朝鮮半島と日本列島弧に住むものの祖先の地のすべてに兵を進め、残虐と暴虐のかぎりをつくした。そして敗北した。
あれだけ「鬼畜米英を撃て」と国民を動員しておきながら戦後は一転、対米隷属の政治となる。対米従属のもと、アメリカの核戦略の一環として地震列島に原発をいくつも作りついに福島原発の核惨事に至る。
これは非西洋にあって最初に近代化をとげた日本の近代の帰結であった。この歴史と向きあえ。そしてこの歴史を越えよう。
しかし根なし草言葉で根なし草近代を越えることはできない。日本語に深く立ちかえり近代日本を越える場をつくることが青空学園日本語科のめざすところである。

夏の終わりに

 24日の地蔵盆も終わった。小学生の頃、地蔵盆が終わると夏休みがもう終わりだと思ったのを覚えている。
 この夏はいろいろと考えることができた。仕事の意味を見直し、青空学園が自分の場であることを確認した。そして事実として、青空学園数学科があることの意義についても確認と納得をし、日本語科の日常活動について考えた。

 これを踏まえて、なしうることを積みあげてゆきたい。
 そして、明日からは仕事である。

没落を生きる

 非西洋にあってはじめて近代化、つまりは資本主義化した日本は、いま没落の過程にある。この問題を、日本という固有性に係わる問題と、資本主義の終焉という普遍的な問題の、その双方からこれを深め、つぎの段階を開くためになしうることをしたい。

 それが青空学園の初心であり、いままさに時代の要請である。これまで青空学園のいくつかのところで書いてきたことをここにそろえ、根なし草近代を越えるための言葉を紡ぐ場としたい。

没落と向きあう

 昨日、日本語科の日常作業とは何か、これを考えた。

 日本語世界の没落の現実を言葉にし、それと向きあっていかに生きるのかを考え、綴り置くことであると考える。

 今週は月曜から今日の金曜まで、落ちついて考えることができた。日常使う道具の手入れもできた。

 明日からまた世の中とのつきあいもはじまる。

 

 「没落と向きあう」を主題に綴りはじめなければならない。