2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

国が滅びるとき

雁屋哲さんが、そのブログ「雁屋哲の今日もまた」の最新の「奇怪なこと」を次のように締めくくっておられる。 一つの国が滅びるときには必ずおなじことが起こります。 支配階級の腐敗と傲慢。政治道徳の退廃。社会全体の無気力。社会全体の支配階級の不正を…

歴史の現段階

日本の人民が直面している最も主要な問題は何か。それは言いかえれば、歴史を次の段階へときり拓くもっとも基本的な課題は何かということである。それはまた、歴史の現段階を正しくとらえるということでもある。 「分水嶺にある近代日本」 安保法制反対の運…

分岐の意味

「分水嶺にある近代日本」で次のように書いた。 二〇一九年にはじまる日本の分岐は、もはや何を選択するかという選択の内容や方向をめぐる分岐ではない。人民の内部について言えば,能動的に選択するのか、それとも無自覚に流されてゆくのかの分岐である。 …

人ー人間ー人

『対話集』の「はじめに」で次のように書いている。 この対話では「人間」を定義し、それを用いている。2016年以降、その「人間」の意味が実は「人」にあったことを確認し、「人―人間―人」の第三の「人」を用いている。対話集では元のままにしてある。 これ…

根なし草近代の普遍性

『神道新論』の序章で、 その過程で、鶴見俊輔さんが『無根のナショナリズムを超えて 竹内好を再考する』の中で次のように言っているのに出会った。 と書き、鶴見さんの言葉を引用している。それを要約すると次の四項である。 一、日本の知識人は欧米の学術…

対話をはじめる

2016年秋の雑誌「日本主義」への寄稿から、2018年の『神道新論』の出版にいたる道は、2019年3月の同じ雑誌の終刊号への寄稿「分水嶺にある近代日本」で一区切りをつけた。これはまた、1999年夏以来の青空学園での思索と基礎作業のうえに、ようやくできたこと…